アナログシンセが今流行っている理由は・・・ [シンセ]
→KORG MS-20 mini
コルグのMS-20 miniが売れたのは
monotronのセールスが成功したから。
と前の記事で書きましたが
→ KORG monotron DELAY モノトロン ディレイ
→ KORG monotron DUO モノトロン デュオ
monotronに繋がる流れは
それよりも前にありました。
それはソフトシンセです。
それまでパソコンのみでは
マシンパワーが非力で
音源は外部音源を使うことが
主流でした。
しかしパソコンの性能が上がり
すべてをソフトシンセで
完了させてしまうことも
珍しくなくなりました。
その頃よりちょっと
まえの時期ですが
ArturiaのMoogModularVが
発売されました。
今では4,5万円出せば
有名なシンセは一通りそろってしまいます。
→ Arturia V COLLECTION 4 コチラ
モーグなんていうものは
とんでもない高額(ウン百万!?)で
高級機ですので
一般人は手が出ません。
ですが、ソフトシンセでは
数万です。
発売当初 飛びつきました。
(今でも使っていますが・・・)
その出音は本当に素晴らしいです。
外部音源は一般的に
デジタルシンセでしたが
その後
パソコンの性能が上がった
今では
ソフトシンセで
ほぼ同じことが出来るようになりました。
(とはいっても個人的にソフトシンセは、やはり外部音源には敵わないと思います。)
そこで
本物のアナログシンセの音を
取り入れる意義が生まれたのです。
ソフトシンセならデジタル音源を
パソコンのみで
全て準備
出来るわけですから
アナログシンセを扱うことに
価値が高まりました。
アナログシンセは
不安定なので
ソフトシンセでは再現しきれない。
それゆえに
太い、温かい
と形容されるような
デジタルよりも
優れている点があります。
アナログシンセの再現は
いまのパソコンではまだまだ
不十分なのです。
そして
→KORG MS-20 miniとして
アナログシンセが
復刻発売された流れは
前回の記事で書きましたが
その後
さらに状況が変わっていきます。
4,5万円の価格帯のアナログシンセが
コルグ以外のメーカーからも・・・
(数社ですが)発売され
さらにコンシューマーユーザーが
増加したことで
アナログシンセ市場が
活性化してきたのです。
→ KORG monotron DELAY モノトロン ディレイ
→ KORG monotron DUO モノトロン デュオ
コルグがmonotronを発売することで
MS-20 miniの購買意欲向上に一役買ったのは
勿論ですが
それ以前にも
アナログシンセを
忠実に再現したソフトシンセ
があったからこそ
monotronから→KORG MS-20 miniという
道筋が見えたのかも
しれません。
→KORG MS-20 mini
これまで
KORGはモーグも取り扱っていたのですが
Arp Odysseyは
KORG製品としてホームページに
掲載されているので
プロ向けの本格的なシンセも
コンシューマーが買い求めることを
想定しているようです。
ということは、
おそらく、ますますアナログシンセ市場は
活性化する流れになるのではないか
と、個人的に思っています。
2015-02-23 19:24
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最近のコルグの勢いが強いわけを考察してみた。 [シンセ]
ここ数年国内の音楽機器メーカーで
特にシンセなどを販売しているメーカーは
勢いがなくなってきているように思います。
日本の主なメーカーでヤマハやローランドは
これまで日本全体をけん引してきた
イメージがありましたが
ここ数年は新製品は少なくなった
印象があります。
唯一勢いがあるのは
個人的にはコルグかと思いますが
皆さんはどう思われますか?
コルグは最近はアナログシンセを
売り出すことで
業界を独走しています。
アナログシンセは、扱いが難しいうえに
繊細で高価なため
デジタルシンセが主流でした。
しかし、手のひらサイズのシンセ
monotronを売り出すことで
本格アナログシンセMS-20miniを
売り出すための布石を打ちました。
そしてMS-20miniの大ヒットに到りました。
凄いですね。
簡単に言うと3000円くらいで
誰にでも手に入りやすい価格の
製品を買うと
次はグレードアップした製品が欲しくなります
そこで丁度いいころ合いで
高級機があるよーっと煽ることで
購買欲を刺激する、という図式ですね。
それを考えると
技術の進歩に合わせたり
ニーズに合わせたり
するだけではなく
ニーズを作り出すことを考え
それに成功することで
楽器業界をけん引し
流れをも作り出して
市場を操作することができたのです。
これまでは単に技術の進歩に合わせて
グレードアップしたり
景気によって製品のグレードが
左右されていたように見えます。
しかしそのように様々な外的要因に
左右されにくくなるようにする工夫が
可能なのだなと思います。
それだけではなく、
このように流れを自ら作り出すことで
景気に左右されやすい音楽業界では
とてつもなく大きい強みになっているのだろうと思います。
特にシンセなどを販売しているメーカーは
勢いがなくなってきているように思います。
日本の主なメーカーでヤマハやローランドは
これまで日本全体をけん引してきた
イメージがありましたが
ここ数年は新製品は少なくなった
印象があります。
唯一勢いがあるのは
個人的にはコルグかと思いますが
皆さんはどう思われますか?
コルグは最近はアナログシンセを
売り出すことで
業界を独走しています。
アナログシンセは、扱いが難しいうえに
繊細で高価なため
デジタルシンセが主流でした。
しかし、手のひらサイズのシンセ
monotronを売り出すことで
本格アナログシンセMS-20miniを
売り出すための布石を打ちました。
そしてMS-20miniの大ヒットに到りました。
凄いですね。
簡単に言うと3000円くらいで
誰にでも手に入りやすい価格の
製品を買うと
次はグレードアップした製品が欲しくなります
そこで丁度いいころ合いで
高級機があるよーっと煽ることで
購買欲を刺激する、という図式ですね。
それを考えると
技術の進歩に合わせたり
ニーズに合わせたり
するだけではなく
ニーズを作り出すことを考え
それに成功することで
楽器業界をけん引し
流れをも作り出して
市場を操作することができたのです。
これまでは単に技術の進歩に合わせて
グレードアップしたり
景気によって製品のグレードが
左右されていたように見えます。
しかしそのように様々な外的要因に
左右されにくくなるようにする工夫が
可能なのだなと思います。
それだけではなく、
このように流れを自ら作り出すことで
景気に左右されやすい音楽業界では
とてつもなく大きい強みになっているのだろうと思います。